5歳になる子供がようやく自転車に乗れるようになった話

成長
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最近、私の5歳になる息子が自転車に乗れるようになりました。個人的にはすごくうれしかったのですが、実は乗れるようになるまでにかなりの時間がかかりました。

息子の自転車は、私が3歳の誕生日の時にプレゼントしたへんしんバイクという自転車です。このブログで過去にへんしんバイクのレビューを書いているので興味のある方はどうぞ。

へんしんバイクは、ストライダーのタイプからペダルを取り付けることで自転車にもできる、1台2役のすぐれものです。ですが喜んだのは始めのうちだけで、その後は積極的に練習しようとはしませんでした。3歳から4歳半ごろまでの間は、ずっとストライダータイプでたまに気が向いた時だけ公園にもっていくくらいでした。

しかし、転機が訪れたのは、2018年の冬。周りの子たちは既に自転車に乗っているらしいという情報を入手しました。親ながら、これはまずいと思い急いでペダルを取り付け自転車スタイルにチェンジ。長男もこの時ばかりは少し積極的に練習しようとしました。が、それも束の間。うまく乗れないとすぐ挫けてしまう長男。やはり、自転車への興味はすぐに薄れていきました。

親としては、せっかく買ってあげた自転車なので早く1人でのれるようになって欲しい、他の子が乗れているのに長男だけ乗れないのは恥ずかしいとこんな風に思っていました。ですので、嫌がる長男を無理やり連れだしたこともありました。しかし、これは全て間違いでした。

結局のところ自分から進んで練習しようとしないと、乗れるようになりません。無理やり練習させていた時は、本人も絶対1人でなんか乗れないと思いながらやっていたので毎回投げやりになっていました。そんな感じなので、私が練習に連れ出す回数もどんどん減っていきました。ちなみに、へんしんバイクは親が子供の自転車の練習に付き合うことを想定して設計されていない(多分)ので、後ろから支えてあげるのはかなり大変です。腰を落としながら低い自転車のサドルを持ってあげる必要があるので、腰へのダメージが半端ないです。

転機が訪れたのは2019年の10月頃。ペダルを取り付けてから約10か月後です。私は半ばあきらめながらも、本人が自ずと練習して乗れるようになって欲しいと思っていました。そして、色々と分析してみました。

わが家の長男の場合、友達が自転車に乗れているのは知っていましたので、できることなら自分も乗れるようにはなりたいとは思っていたはずです。でも、これは強い動機付けにはなっていませんでした。転んだら痛いとか恐怖心の方が勝っていました。そこで、長男にとって何が積極的に自転車の練習をするようになるための動機になるかを考えました。

こういう時はマーケティングの理論に当てはめると考えやすいです。マーケティング界隈ではしばしば、ニーズ(必要性)→ウォンツ(欲求)→デマンド(需要)という流れの考え方が使われます。わが家の長男の場合は、この流れの逆パターンです。

(できることなら)自転車に乗れるようになりたいというのは、欲求なのでウォンツです。ウォンツはニーズに対する具体的な欲望になります。デマンドは自転車になりますが、これは既に満たされています。

では、長男にとってのニーズは何だったのか?ということです。

わが家の長男は「旅」というワードを良く使います。週末に「どこに行きたい?」と聞くと、必ずと言っていいほど「電車の旅」と返ってきます。千葉テレビ系列の”鉄道ひとり旅”という番組も大好き。また、5歳になって色々と1人で出来ることも増えてきました。

そこで、私は長男へのアプローチを変えてこう言いました。

自転車に乗って冒険の旅に出よう

これは、長男にニーズを気づかせるためのキャッチコピーに過ぎません。これを変換して言葉にすると、この時の長男のニーズは「経験したことのない、わくわくするような体験を求めている」ということになります。もちろん、本人は頭でそんな事考えてはいなかったと思います。ただ、少なからず自転車に乗れることによって、冒険の旅に出れるんだという気づきは与えることができたと思っています。

そして、これが自発的な自転車練習を促すための動機付けとなりました。

【ニーズ】新しいわくわく体験を求めている → 【ウォンツ】自転車に乗れるようになりたい → 【デマンド】自転車を購入(既に持っている)

これを機に、長男は自ら自転車の練習をしたいと言うようになりました。練習に対してポジティブになり、一人で乗れる距離がどんどん伸びていきました。下り坂では一人で問題なく乗れるようになり、あとは1人で漕ぎだしができれば合格点というところまであっさり辿り着きました。そして、めでたく年が明けた1月、漕ぎだしもマスターし見事に乗れるようになりました。本人もそれを自覚したようで、自ら「自転車に乗れるようになった」と言葉にするようになりました。

でも実は自転車に乗れるようになるまでの間、その姿に少し違和感を感じていまして。

なんか窮屈そう

自転車の適正サイズは5歳児だと18インチくらいだそうです。いけちゃう子は20インチに乗るそうです。わが家の長男が乗っている自転車はへんしんバイク。

へんしんバイクは12インチ

かなり小さい自転車で練習していました。。もしかしたら自転車にうまく乗れなかったのは適正サイズを買ってあげてなかった自分のせいだったかもしれません。と言うわけで、次の誕生日にはカッコいい自転車を買ってあげたいと思います。

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